不適切表現その3
こんにちは。院長の小沼です。
顎関節症という言葉を
ご存知の方は多いと思います。
類似した言葉に膝関節症、
股関節症、肩関節症等有りますが、
これらは何れも関節そのものの
異常を表す病名です。
もしもこれが、ももやお尻に
痛みがあったとして、
股関節に異常が全く無ければ
それを股関節症と呼ぶのは不適切でしょう。
ところが顎関節症では、
顎関節に全く異常が無く
付近の筋肉に異常がある場合にも
顎関節症と呼んでいるのです。
ただしそれが、まれなケースなら
例外として含めても良いと思いますが
例外どころか、
顎関節症と呼ばれているものの多くが
筋肉の異常なのです。
そもそも顎関節症は、
病態がよくわかっていない時代に
付けられた病名であり、
未だにそのまま使われているのが
おかしいのです。
日本の常識は世界の非常識、
顎関節症という病名は世界的には
死語となった言葉です。
3回に渡って
不適切表現を述べてきましたが、
不適切にも程があるとまでは言いませんが、
誤解を招くような表現は
改めるべきではないでしょうか。
2024年04月17日 00:00