小沼歯科クリニック|群馬県太田市|丁寧・確実な歯科治療

現在の状態を把握し将来をみすえたベストの治療を考え提供いたします。

ホームブログ ≫ 不適切表現その2 ≫

不適切表現その2

こんにちは。院長の小沼です。
 

img_blog6-1

 

 

歯槽膿漏という言葉が

CM等で未だに使われていますが、

世界的にはとうの昔に死語になった用語です。

 

そもそも歯槽膿漏という言葉は

病名ではなく、症状の呼び名です。

 

痛みや腫れといった病気の状態を指すのと同様、

膿漏とは膿が漏れるという状態ですから

症状を指す言葉です。

 

これをあえて病名っぽくした言葉が

歯槽膿漏症ですが、

鼻に膿が貯まる蓄膿症と同様に

正式な病名ではなく

古くから使用されている俗名です。

 

そして歯槽膿漏症という言葉は最初に記した通り

最早世界的には使われていません。

 

そもそも歯槽(歯の根がはまっているアゴ骨の穴)から

膿が漏れるような状態は

歯を支えている骨が中等度以上溶かされた、

病気としてかなり進行した時の症状です。

 

この病気はそのような症状が出てから

治療したのでは

満足な結果を得るのは困難です。

 

ですからそうなる前、

骨がそれ程溶かされていない時期に

治療する事が重要なのです。

 

そう言った観点からも

歯槽膿漏という呼び方は不適切であり、

皆さんご存知の通り今は、

歯周病とか歯周炎という呼び方が

世界的に使われています。

 

年配の方なら誰もがご存知の

"リンゴをかじると歯茎から血が出ませんか?“

というCMを真に受けて

未だに歯槽膿漏は歯茎の病気とカン違いしている人が

少なからずいます。

 

それほどCMの影響は大なので、

未だに歯槽膿漏と言う言葉を使っているのは

いかがなものかと思います。

2024年03月19日 00:00
 
9:00〜12:00
13:20〜18:20

☆…13:00~18:00
※祝日のある週の木曜日は不定休です。
休診日/木曜・日曜・祝日